やきそば

「やきそば」とは何か?

やきそばは日本の麺料理で、中華そば(ラーメン)に使われる麺を、キャベツや豚肉などの具とともにウスターソースで炒めて作ります。「ソースやきそば」とも呼ばれます。

字義上は「焼いた蕎麦」ですが、蕎麦の麺ではなく、小麦粉とかん水で作る「ラーメンの麺」を材料に使います。

「やきそば」によく使われる日本のウスターソース(とんかつソース)は、イギリスのものとは味が違います。甘みととろみのある独得のもので、とんかつ、お好み焼き、たこやきなどにかけて使われるものです。

茹でたラーメンの麺にウスターソースを絡めて、鉄板などで炒めた料理が「やきそば」であり、中国の麺と西洋のソースを組み合わせて、日本人好みに調理した麺料理とも言うことができます。

現在は、蒸した中華麺を油処理した「やきそば調理用の麺」と、やきそばを美味しく作れる「やきそばソース」が日本全国で販売されているので、麺を茹でたり蒸したりする手間なく、簡単に美味しいやきそばを作って食べることができます。

やきそばの魅力

手早く作ることができ、こってりした濃厚な味わいがするので、万人に人気の家庭料理です。

また、野外で調理する場合も、やきそばの人気は高いです。大きな鉄板があれば大量に焼くことができ、お祭りや文化祭などで提供されることの多い定番の料理となっています。

具のバリエーションも豊富で、人気が高いのは、豚肉、イカ、キャベツ、玉ねぎ、もやし、人参、ニラ、小松菜などです。

適当に混ぜて炒めてしまえば美味しく出来上がり、多くの具材を入れれば野菜やたんぱく質をたくさん摂取できる健康的な食事にもなります。

手軽さとバリエーションの工夫のし易さから、日本の様々な地方で「ご当地やきそば」が開発されており、国民的な「B級グルメ」となっています。

やきそばの歴史

焼き「そば」という名称から勘違いされやすいのですが、やきそばには「蕎麦(そば)」の成分は含まれていません。

ラーメンのことを「中華そば」と言うように、日本では「そば」が麺料理の代名詞のようになっていて、麺料理が蕎麦と名付けられることはよくあります。そのため、やきそばは「焼いた麺」という意味と解釈するのが妥当です。

やきそばのルーツは、中国の「炒麺(チャオメン)」と言われています。「炒麺」は中華麺を炒めた料理で、様々なバリエーションがあります。

東京の浅草では、戦前からソースを使ったやきそばが名物とされていました。しかし「ソースやきそば」が一般的なものになったのは戦後のことです。戦後、小麦粉がなかなか手に入らない場合があり、水分の多いキャベツなどでかさ増しすると味が薄まってしまうので、味の濃いウスターソースでの味付けされるようになりました。

やがて、「ソースやきそば」は屋台などでも人気になり、全国に広がっていきました。

地域ごとに手に入りやすかった食材が違うので、食料が少ないなかでの各地域の工夫によって、「ご当地やきそば」の原型が作られていきました。

1963年には日清食品が手軽にやきそばを作れる「日清やきそば」を発売し、大ヒット商品になりました。

1974年には、お湯を注ぐだけで調理できる「カップやきそば」が誕生しました。